政体:立憲共和制の人民共和国
元首:シャハブッデイン・アーメド大統領
国会:1院制議会:議員定数 330人(うち婦人議席30人)、任期5年
主要政党:国会の政党別確定議員数328議席の内訳(99年現在)
与党:計194
アワミ連盟178(一般151+女性21)
国民党(MM派)15(一般14+女性1)
諸派1
野党:計134
民族主義者党(BNP)110
国民党(E派)18(一般16+女性2)
イスラム協会3
諸派1
無所属2
内閣:アワミ連盟シェイク・ハシナ首相(96年6月発足)
1-3 経済
バングラデシュは国土の大半がガンジス、プラマプトラ、メグナの3大河川が形成したデルタ上に広がっており、国土の80%が沖積平野である。経済の基盤は米作を中心とする農業である。96/97年度の農業生産はGDP全体の32%、95/96年度の農業就業人口は就業人口全体の63.2%を占めている。経済全体に占めるシェアを高めている工業も原材料の多くを農業に依存している。最大の農業生産物は米であるが、生産は天候に左右され、加えて灌概施設の不備、肥料の不足等があり、生産量は1億2千万強の人口を養うには十分とは言えない。そのため、食料を輸入せざるを得ず、これが国際収支の悪化要因の一つになっている。
バングラデシュ統計局によると、表4-1のごとく、98/99年度の実質GDP成長率は5.2%であった。この数字は90年代に達成された平均成長率4〜5%よりも高い値を記録した。同国がこのような比較的安定した成長率を達成できた要因としては、インフレ率を低く抑えることに成功した経済運営とガス田開発に代表される外国投資の増加があげられる。