・ 補助対象となる船舶の建造あるいは改造を行うために必要な設備(波止場の現場を含む)を利用できる状態にあること
・ 活動の75%以上が、150GT以上20,000GT未満の船舶の建造あるいは改造にあてられること
・ 少なくとも40名以上の従業員(下請け業者を除く)が、補助対象となる船舶の建造あるいは改造に従事し、少なくとも従業員8名につき1名は実習生を40名の中に含むこと
● オーストラリア貿易振興会(Australian Trade Commission (Austrade)による輸出促進
Austradeでは業界のための調査、PR等を活発に行ってきた。しかしながら、最近の連邦政府支出削減のため業界に対する直接支援が縮小された。
● 輸出金融
輸出金融保険公団(Export Finance Insurance Corporation (EFIC))は、オーストラリアの輸出業者や輸出を行うメーカーに対して、輸出や海外投資を行う際のリスクを軽減するための保険や、融資を行っている。EFICには様々な機能があるが、造船業界の輸出促進に効果的な役割を果たしてきたのは、輸出金融である。これは、オーストラリアの船舶を購入する海外のバイヤーに対する融資や保証で、具体的には次のとおり。
1) 直接融資(Direct Loan):海外のバイヤーに対し、EFICが融資するもの
2) 輸出金融保証(Export Finance Guarantee):輸出取引をファイナンスする銀行に対して保証を与えるもの
3) Documentary Credit Finance and Guarantees:海外バイヤーの銀行に対して保証するもの
これらの輸出金融の利用にあたっては、EFICに各種手数料を支払う必要がある。
輸出金融の概略を、表3-15に示す。