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4-4-3 外国の技術授助プログラムと外国投資の機会増大

 

「フィリピン2000」の計画に沿って、造船業発展に向けた新たなアプローチが試みられている。造船業の発展を加速することで、海外造船事業者との合弁事業や技術提携が促進され、最新造船技術の取得が可能となる。既にMARINAには、海外からの投資案件が数件寄せられている。

 

4-4-4 船舶研究開発センターの設置

 

造船業の発展には最新技術と生産性向上が不可欠である。運航システムや機器の不足、国内造船所の建造・修理能力の低さ、舶用機器や熟練された船員・造船技術者の不足などの問題は、恒常的な最新技術の導入と人的資源の訓練を通じて解決されうる。政府は船舶や舟艇の設計基準の開発を進めており、その中でも最優先の分野は現在フェリーや漁船で利用されている木製船体をアルミやFRPなどの素材に転換するための設計技術の開発である。

 

4-4-5 造船部門の優遇助成策

 

前述のように、国内で資材を調達できないことは、フィリピン造船業界の抱える問題となっているが、それに対応する1つの方策として、国内造船所に対する舶用機械、機器類、資材、部品の輸入関税免除、付加価値税の免除、税額控除期間の供与などの優遇措置をとっている。

 

 

 

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