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一方、MARINAに登録されている内航海運会社数は1997年時点で638社となり、これら会社の払込資本総額は6億1,080万ペソとなる。これら内航海運会社のうち、最大手はWG&A Philippines Incで、Sulpicio Lines Inc、Negros Navigation Co、Lorenzo Shipping Corpなどがそれに次いでいる。内航船を扱う海運会社の半数以上は、保有船舶の少ない小規模の企業であり、それぞれ特定の貨物輸送に従事している。表2-9にフィリピンのトップ10内航海運会社の概要を示す。

 

表2-9 フィリピンのトップ10内航海運会社(総トン数ベース)

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出所:MARINA (Maritime Industry Authority)

 

2-1-2 外航海運船舶の現状

 

1998年時点でMARINAに登録されている3総トン以上の外航船舶(漁船を除く全船舶)は290隻(857.5万DWT)で、前年の320隻(1,024.6万DWT)から隻数・総トン数ともそれぞれ9%、16%の減少を示している。これは主に経済危機の影響による外航船舶需要の低迷で既存の傭船契約が契約期間以前に解約されたことなどに起因する。以下、図2-2に外航船舶の隻数及び総トン数の推移を示す。

 

 

 

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