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インドネシアの国際収支のサービス収支は1997年の96億6,600万米ドルから、98年には74億8,200万米ドル、99年には69億7,400万米ドルと減少はしているが、依然赤字であり、これは海上運輸のほとんど(国際輸送の97%、国内輸送の約半分)を外資系の海運会社に頼っている物流業界の赤字幅によるところも大きい。サービス収支の部門別内訳のデータは発表されていないが、1998年10月30日のLloyd's List Internationalの記事によると、物流サービス部門の国際収支は18億ドルの赤字といわれている。

前述のように、インドネシアは1万7,000以上の島から成っており、海事産業が経済に与える影響は大きい。海運、港湾インフラ、造船業の建て直しと発展は、インドネシアが成長の軌道に乗るためには急務である。

 

 

 

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