カテゴリー1は、出力37kW以上、シリンダー当たりの排気容量が5リットル以下のエンジンで、陸上の非道路用エンジンを舶用化したものであり、規制値も非道路用エンジンとほぼ同じとなっている。比較的小型の漁船、タグボート、クルーボート等の主推進用エンジンあるいは全てのサイズの船舶の補機用エンジンとして用いられるものである。第3-3表に示すように、カテゴリー1のエンジンはシリンダー排気量によって、さらに4つのサブカテゴリーに細分されている。
NOx+HC規制値は、大部分7.2g/kW・hrであるが、排気量が0.9リットルよりも小さいエンジン対しては陸上の非道路用エンジンの規制値との相関を考え、7.5g/kW・hrとなっている。
PMの規制値は、エンジンのサイズごとに0.2-0.4g/kW・hrの間で変わっているが、COの規制値はエンジンの大きさにかかわらず一定の5g/kW・hrである。