*コピー機及びレーザープリンターのカートリッジ
仕分けして陸上処理。クルーズ船はトーナー、インク等は環境に無害な製品を使用のこと。
*蛍光灯及び水銀蒸気灯電球
使用済みの蛍光灯及び水銀電球から99%水銀を回収する技術は確立されている。陸上処理を原則とし、水銀、ガラス、アルミニウムを別々にリサイクルする。
*バッテリー
非常発電用から小型携帯器用まで種類、数が多い。鉛電池、ニッケルカドミューム電池、リチューム、電池、アルカリ電池等いずれも高度危険物質であり陸上処理。
*ビルジ及び油性残水
MARPOL及び国内規則共に、ビルジ油水の排出規制値は15ppmである。クルーズ船は少なくともこの規制値をクリヤーする油水分離装置を備えること。この規制値をクリヤーできていない油水は持ち帰ること。MARPOL及びUSCG規則は、400GT以上の船舶に油記録簿を義務づけ、燃料タンクへのバラスト注入及びクリーニング状況、燃料タンクからの油濁水の排出、油性残査の処置、機械区画のビルジの排出等を克明に記録することを求めている。クルーズ船業界は、油水分離及び排出に関し国内及び国際法を超えた基準を適用することが望ましい。
*ガラス、カードボード、アルミニューム及びスチール缶
クルーズ船業界は廃棄物が最小となるよう、リサイクルの可能なあるいはバイオ劣化型材料で作られた包装の採用に力を入れること。ビン、缶、紙、カードボードは船上に保管し、陸上でリサイクルすること。
*焼却炉の灰
基本的に焼却炉で燃焼する廃棄物は、食物屑、汚れたカードボード、ゴミ、木等灰が無害なものに限る。焼却炉使用開始時は3ヶ月に1度、その後は年に1度テストして、有害物質の不混入を確認する。安全が確認された灰は洋上廃棄、危険物質混入灰は陸上処理。
*グレー水
船が航行中に船外廃棄する。排出口は水面下10-14フィートで、排出後プロペラや船体の運動で急速に拡散される場所を選ぶ。ICCA会員は、グレー水を再利用する新技術を開発しているが、さらに、エアコンの凝縮水の利用、水再生膜技術のランドリーリンス水への適用、水を使わないあるいは水の使用の少ないバキュームトイレや減水型シャワーヘッドの採用を促進する。
*ブラック水
USCG認証のMSDを使うこと。法規に従って洋上廃棄を原則とする。