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・バタンガスの旅客船事業者

バタンガスの旅客船事業者3社は、中古の日本船を使用しており、日本製エンジン及び設備に好印象を持っている。

これらの3社は修理済みエンジン及び備品を購入することを希望しているため、その分野において日本のエンジンメーカーに事業機会がある。

 

・ACGグループ

同社はすでにオーストラリアより日本製エンジンを数基購入しており、再び日本製のエンジンを購入する希望がある。

フィリピンでは新規旅客船市場が限られているため、ACG社オーストラリアの造船所で建造された船舶を他の市場にまわしている。バイヤーズクレジットが提供されるのであれば、同社は日本製エンジンも提供するであろう。

現在ACG社が力を入れている市場はパプアニューギニアである。また、同社は中国及び台湾においても顧客がいるため、日本のエンジンメーカーに良い事業機会を提供することであろう。

 

・STARLITE FERRIES社

同社は5隻の日本製の中古旅客船を運行しており、新船舶を購入する見込みは薄いと思われる。

短期的には、現在使用しているエンジンの代替エンジン2基を探している。

 

・滞在型ダイビング用船舶

PFFCの元役員が、フィリピン及び他の国で、高品質のダイビング用船舶のプロジェクトを進めている。これらの船舶はすでに設計されており(一隻の価格は約6百万米ドル)、市場から好評を得ている。日本製のエンジンはこの種の船舶に大変適しており、同プロジェクトに参加することには、かなりの戦略的意義もあると考えられる。

 

 

 

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