現在進行中のBIMP−EAGAのプロジェクトを獲得する試みの一部として、次の二つの可能性について指摘した。
→ 新旅客船ターミナル及びKK〜ラブアン〜バンダール間での高品質大型旅客船
→ フィリピン企業とのミンダナオ〜マニラ間の「島巡り」路線に向けたジョイントベンチャー
・Bee Sing Shipping社
同社によるとブルネイの経済状況は非常に悪く、ジェフェリー皇太子の失敗による経済の崩壊は、突然で予測しないものであった。同社の仕事は大幅に減少し、政府から受注したブルネイへの米運搬用海上貨物も問題の多いものであることがわかった。その結果、資金繰りの問題を抱えており、20万ブルネイドルの負債に対し法的処置をとられる可能性がある。
同社は、ブルネイに新規旅客船を販売できる可能性はほぼないと考えている。同社の知る限り、全ての人が資金不足で苦しんでおり、新プロジェクトについては誰も考慮しておらず、BIMP−EAGAのプロジェクトも問題外である。
1.4 タイ
タイの経済危機による景気後退は高速旅客船市場に深刻な影響を与え、大部分の事業者が新規購入の延期を決定した。同市場においては、観光客向け高速船について、今後可能性がある。
タイにおけるもう一つの問題は、旅客船に対する高額の輸入税である。諸関税の合計は船価を上回り、そのため市場参入が非常に困難となっている。それに代わる高速船の現地建造は、品質上の問題を生ずる可能性がある。
・Austrade Bangkok
オーストラリア貿易振興会(Austrade)バンコク事務所からの通信によると、タイにおける海洋開発は1997年の不況に非常に影響を受け、計画のあった旅客船サービスの多くは延期された。