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・Solex Express社(マニラ)

同社は多数の貨物船舶を運航しており、高速旅客船事業への参入も何度か考慮したことがある。しかし、PFFC社と競争することは困難であると考えている。

 

1.2 マレーシア

マレーシア、特に東マレーシアにおいて多数の旅客船事業者が存在する。但し、それら船舶の大部分は中古もしくは現地(マレーシア東部のシブ)建造の小型の川船である。

マレーシアにおいて経済状況は一層厳しいため、大部分の事業者は新造もしくは代替旅客船の購入を見合わせ、新造オーストラリア製高速船の購入見通しは少ない。マレーシア東部〜マレーシア半島部〜インドネシア東部間への高速船便導入に関してかなりの論議が交わされているが、うちどの航路についても確定的計画はない。

また、東マレーシアの市場は次のような点から市場性は低いとみられる。

→ ある程度の規模の都市の立地が、入り組んだ河川にあり、大型の高速船には適さない。

→ 8パーセント程度の融資を受けることはできるが、経済状況が回復していない。

→ 地元シブで低価格船を建造している。シブで建造している船の性能はそれほど高くはないが、東マレーシアの市場では充分であるとみられている。

東マレーシアにおける日本エンジンメーカーA社の現地代理店は非常に積極的で、評価も高いが、販売している商品はそれらは低速船舶向けである。

 

・KC Yong Holding社(クチン、東マレーシア)

同社は運送業に従事しており、中国より荷船を購入した。現在は、以下の条件で高速旅客船を求めている。

 

 

 

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