・El Greco Jet Ferries社(マニラ)
同社は最近Wavemaster社から高速旅客船を購入しており、同種の船舶をもう1隻購入する計画である。その条件は、
・寸法/船種:30.5メートルの単胴船
・VIPラウンジ(料金5,000ペソ)、ビジネスクラス付き
・旅客定員:200名(そのうち176名はエコノミークラス)
・速度:28.5ノット
(同社によるとCatepillar社のエンジンは31ノットで運航できるとのこと。)
前船舶は3基のMTU社及びHamilton Water Jets社のエンジンを搭載しており、330万オーストラリアドルの大部分についてのファイナンスはEFIC以外から確保していた。
同社はベルサヤス及びキャバイトの路線についても考慮中であり、さらに旅客船を購入する可能性がある。しかし同社の日本製エンジン導入に対する意見は否定的であり、MTU社は以前エンジンを試供品として供給したことを指摘した。
・Water Jet Shipping Corporation社(セブ)
旅客船産業は競争が激しく収益が少ないため、同社は事業を終了する予定である。同社はシンガポールのSembawang社が所有していたが、シンガポール及びマレーシア支社により、同社の事業を終了することを決定した。
同社は2隻の高速旅客船をPFFC社にリースしており、同社が使用していた2隻の旅客船は、親会社を通じてシンガポールから購入したものである(ノルウェー人のデザインによる)。
同社によると、フィリピンの旅客船事業から相当の利益を上げることは困難であり、大多数の旅客船事業社は中古船を購入したがるが、それにより問題が発生することもある。
同社はセブ〜ミンダナオ間(高速旅客船で4〜5時間)で旅客船を就航していた。高速船の修理中に、顧客は低速旅客船によるサービスを利用し、一泊かけて旅行することに慣れてきていたため、再び高速旅客船を導入する際に顧客の基盤を建てなおすのに一定の時間を要した。また、運航スケジュールも変更しなければならなかった。(以前は午前10時に出発して、午後3時にダバオに到着していたが、これはビジネスには遅すぎる時間であった。)