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最近LCA会員船隊による輸送貨物量は年10ヶ月の五大湖輸送シーズンの間に1億2,500万トンを超えた。LCA会員は主に鉄鉱石、石炭、石灰の輸送を行っている。この他に、セメント、塩、砂、穀物、液体バルク貨物も扱っている。米国籍レイカーにより輸送される貨物の大部分は、米国港湾間輸送、すなわちジョーンズ・アクト航路輸送である。

LCAは現行のジョーンズ・アクトを支持している。

 

j) 米国ファーム・ビューロー同盟(American Farm Bureau Federation)

Bob Stallman, President

600 Maryland Ave., S.W., Suite 800

Washington, D.C. 20024

Phone: +1-202-484-3600

 

米国ファーム・ビューロー同盟(AFBF)は米国最大の農業組織であり、全米50州及びプエルトリコの490万世帯を代表している。AFBFは議会証言でジョーンズ・アクト反対の立場を明らかにしている。

同盟はジョーンズ・アクト反対を表明する声明を発表した。同声明では、反対の根拠を次のように訴えている。

 

農業部門にとって、ジョーンズ・アクト要件は、米国内の水上穀物輸送を妨げるものである。鉄道輸送が不十分な地域では、輸送費が割高となり、穀物利用者にコストが転嫁される。ジョーンズ・アクト従事資格のある船舶が不足しているため、穀物を五大湖から東海岸に水上輸送することができない。南東部の畜産業者にとって、外国産の穀物を利用する方が簡単である。船舶不足は鉄道輸送の混雑という問題を引き起こし、我が国の国内市場における米国産穀物の競争力を低下させている。

 

同盟は第105議会で、ブラウンズバック上院議員のS. 1032を支持した。同盟は、ジョーンズ・アクト内航制限廃止運動に取り組むと宣言しているが、現在の政情においては、全力を注いでいるようには見受けられない。

 

 

 

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