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4. 内航船建造予測

 

今後10年間、内航船建造市場はタンカー、コンテナ船、クルーズ船、小型旅客船、タグ/トウボート、オフショア支援船、の6船種で構成されるであろう。各船種の今後の建造需要は、それぞれに独特の市場要因に影響される。

 

タンカー

1990年油濁防止法(OPA90)のシングルハル段階的廃止要件によるタンカーの代替需要が今後の内航タンカー建造の牽引役となる。OPA90の結果、今後10年間にシングルハル沿岸タンカーまたはタグ/バージ50隻が段階的に実質廃止を義務づけられる。

 

2001-2010年にOPA90により段階的実質廃止を義務づけられる内航タンカー、タンクバージ数

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1/ 2001年の数字には同年に廃止が義務づけられているが既に運航を中止している4隻の原油タンカーは含まれていない。

 

現在アラスカ航路で運航中の22隻の原油タンカーのうち、16隻が2010年までに漸廃されることになる。アボンデールが3隻の新造タンカーを受注しているが、この後発注がなければ、2010年末にアラスカ航路には9隻のタンカーしか残らないことになる。

 

 

 

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