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米国籍外航乾貨物船キャパシティは年間2%、米国籍外航タンカーキャパシティは年間7%のペースで2004年まで減少を続けると予想されている。

 

米国定期船社の外国海運による買収

海運会社の間で大規模な統合の動きが起こっており、最近、老舗の米国定期船社が何社か外国海運会社に買収されている。1997年にネプチューン・オリエント(シンガポール)がアメリカン・プレジデント・ラインズ(APL)を8億2,500万ドルで買収した。また、同1997年には、CP Ships(カナダ)がライクス・ラインズを買収している。1999年にマースク(デンマーク)がシーランドを8億ドルで買収した。2000年には、P&Oネドロイド(英国)が、ファレル・ラインズを買収した。これらの買収の結果、米国所有、米国コントロールの定期海運は残り少なくなった。

 

残る主要米国船社

現在、米国籍船を運航している主要船社には、マースク・シーランド、インターナショナル・シップホールディング社、マトソン、CSX、キーストーン・シッピング、ヴィーダ・マリン、NOL/APL、オーバーシーズ・シップホールディング・グループ、シーリバー・マリン、アルコ・マリンが挙げられる。

・シーランドを買収したマースク・シーランドは、30隻を超える米国籍コンテナ船を所有、またはその実権を握っており、米国籍海運部門の最大手である。

・インターナショナル・シップホールディング社はニューオリンズに本社を置き、17隻のバージキャリア及び車両キャリアを所有している。

・マトソンはアレクサンダー&ボールドウィンの子会社であり、西海岸-ハワイ航路の最大手である。ハワイ航路で15隻のコンテナ船と、1隻のタグ/バージを運航している。

 

 

 

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