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内航水運の構成

米国の内航水運の荷動き量(トン数ベース)の72%は原油及び石油製品輸送が占めている。原油の大部分はアラスカからカリフォルニア、太平洋北西岸部の精製所に輸送される。石油製品は西海岸沿いの精製所からカリフォルニアの市場に向けてはもちろん、メキシコ湾岸の精製所からフロリダ、東海岸へと輸送される。しかしながら、米国における石油輸送量のかなりの部分にはパイプラインが利用されている。米国では現在、約18億トンの原油及び石油製品がパイプラインで輸送されており、約5,000億トンマイルに相当する。これは、重量ベースで内航海運の約11倍、トンマイル・ベースで同じく約2.4倍となる。

 

米国内航輸送貨物

(1998年データ)*

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*1999年データは未発表

出典:米国工兵隊

 

米国外航船社の役割

後に詳説するが、内航貨物の輸送は米国所有、米国籍船の使用が義務づけられている。外国港湾と米国港湾間の貨物輸送については、これに該当するような包括的な規制は存在しないが、特定種の貨物のすべて、または一部の外航輸送に米国籍船の使用を義務づける規定は多数存在する。

 

 

 

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