日本財団 図書館


1.3 プレジャーボート製造業の規模と特徴

豪州のボート製造部門の売上高に関する最新統計は1993/94年度のものであり、同年の総売上高は3億3,500万豪ドルであった。業界売上高は1999年までに5億豪ドルを若干上回ると推定される。主としてレジャー・レクリエーション用市場向けで、商業用は20パーセント未満である。

 

主要部門は次のとおりである。

→ 主として海外市場向けに特別に注文された舟艇(ボート、ヨット)

→ 主として国内市場向けの量産型の舟艇

 

豪州で生産されている舟艇用エンジンは極僅かで、船外機は全てが、また船内機も殆どが輸入に頼っている。

プレジャーボートの輸入状況は、過去10年間でかなり変動している。1980年代末に輸入価格が下落し、輸入が増加した(年間1億〜1億5,000万豪ドル)ものの、国内メーカーの競争力の向上に加え、景気低迷による購買力の減少があり、輸入が低迷した(1994/95年度2,200万豪ドル)が、景気回復により輸入が大幅回復し、1998/99年度において8,800万豪ドルと見積もられるまでになった。

輸入先の主な国は、米国、カナダ、日本、フランス、ニュージーランドからである(添付資料2の1996/97〜1998/99年度豪州輸出入統計を参照のこと)。輸入関税は1990年代初期から約2%引下げられており、1996年7月1日以降はFOB価格の5%に維持されている。ニュージーランドからの輸入艇には、同国との自由貿易協定のために輸入税がかからない。

 

表1−2 1998/99年度の主な輸入先

005-1.gif

 

プレジャーボートの輸出は、1998/99年度本船渡しにて約7,500万ドルであり、うちモーターヨットが約69パーセントを占め、主な輸出先は米国、ニュージーランドになっているが、バヌアツ等の比較的小規模な市場にも輸出されている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION