NSWCCDでは、全体で約4,000人の科学者、技術者、補助技術員が基礎科学から応用、実用科学までの40の分野で研究開発を行っている。NSWCCDは、水上艦、潜水艦の船体、機械、電気、推進システムの研究、開発、テスト及び評価、艦隊支援、使用中機器のエンジニアリング、実用機テスト等広範な責任を持つ研究所である。
この広範な責任を完遂するため、NSWCCDはNSWC内の他のディビジョン、他の政府機関研究所、民間企業、大学等と適宜協力関係を結んでいる。また、NSWCCDは、コンソーシアム、共同開発契約、軍民転換プログラム等による民間企業への技術移転に熱心に取り組んでいる。
NSWCCDで実施されている研究開発は、下記の6分野に大別される。
* 艦艇システム及びプログラム部門
水上艦、潜水艦のライフサイクルを通じてのコスト効果を高める設計、エンジニアリング、調達、テスト、補給ロジスティックス・プログラムの開発。
* 流体力学部門
水上艦、潜水艦の船型、推進性能、船体流体力学性能。
* 艦艇及び機器の材料、構造及び生残能力(Survivability)部門
水上艦、潜水艦の船体構造、生残能力の向上、新素材開発(金属、複合材料、塗料、燃料、潤滑油、エラストマー)、耐火技術、汚染減少技術等。
* 識別部門
海軍用機器や車両が、音響、電磁気、赤外線等に基づく探知システムをかわし、あるいはそれらの効果を和らげて破壊されずに作動するシステムの開発。
* 機械研究開発部門
艦艇発電システム、オートメーション、機械ダイナミックス、消音、艦艇のエネルギー有効利用、機械/電気システムの統合等。
* 使用中機器のエンジニアリング部門
現在艦艇で使用している機器、電気、補機等に関して、実績の追跡、テスト、評価等を実施する。
NSWCCDの所有する設備は膨大であり、大略次の16のカテゴリーに分類される。
* 大型構造物試験(構造評価ラボラトリー)
* 材料テスト及び実験(疲労及び破壊試験、溶接及び非破壊試験、スプレー・フォーミング、防火R&D、識別材料、度量衡、塗料合成及びテスト、海洋腐食、材料物性分析、船舶用複合材、使用中材料試験、光ファイバーテスト及び評価)
* 圧力テスト(深海圧力シミュレーション、深海圧力タンクラボラトリー)
* 衝撃及び振動(爆破テスト他、機械衝撃及び振動)
* 曳引水槽(抵抗及び推進テスト、テイラー水槽−3水槽、曳引水槽−140フィート)
* 操縦性、コントロール及び耐航性(操縦性及び耐航性タンク、無線操縦モデル・タンク、回転アーム、潜水艦シュミレーター、ダイナミック・コントロール・シュミレーター)