同部門における取引きには、3件の超大型合併―トラベラーズによるシティコープの買収(730億ドル)、ネイションズ・バンクによるバンクアメリカの買収(620億ドル)、ノーウェストによるウェルス・ファーゴの買収(340億ドル)―が含まれている。
これに次ぐのが通信部門であり、取引価額の13%を占めている。通信部門最大の取引はベル・アトランティックによるGTEの買収(710億ドル)であり、AT&TによるTCIの買収(700億ドル)がこれに続く。
第3位は石油・ガス部門であり、取引価額の11%を占めている。同部門の取引には、史上最高(当時)の取引価額となったエクソンとモービルの合併(860億ドル)、BPによるアモコの国際買収(550億ドル)が含まれている。
このほか、1998年における国際的大型買収の一例として、自動車部門におけるDaimler-Benzによるクライスラーの買収(400億ドル)が挙げられる。
次表は1998年における米国の大型M&Aトップ5を挙げたものである。