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第6章 インドネシア造船関連産業に関する他の情報

 

6.1 以下の造船関連産業はIPERINDOの准会員である。

6.1.1. エンジン、発電機及び配電盤、ポンプ、航海機器、救命器具、舵取り装置、ラジオ、レーダー、角型窓、耐水ドア、錨及び付属品付きアンカーチェーンといった舶用組立品やバルブ、パイプ、フランジ、溶接棒、ペイントなどの資材製造業者。

6.1.2. 前述組立品の代理店・卸売業者。

6.1.3. 新造船及び既存船の造船下請け企業及び海上修理業者

 

6.2 造船関連産業への投資をより多く確保していくには:

6.2.1. 国内需要の将来的な見込みがあり、これが継続すること。

6.2.2. 労働コストという面での利点を生かした輸出増大の可能性があること。

6.2.3. 高度な鋳造及び鍛造産業の存在を含み、国内で原材料の入手が可能であること。

6.2.4. 加工・組立後の製品価格が輸出に見合うようなものであれば、海外から原材料を輸入することも可能であること。

 

6.3 海運及び造船業は1年365日、1日24時間の事業活動を行っており、造船関連業界は常に部品や組立品の在庫を揃え、サービス提供を行わなければならない。

 

6.4 新造船のコスト構造を見ると、資材や労働力にかかる費用、費やした時間という観点から造船関連産業の役割は重大である。

 

6.5 船会社や造船所の資金繰りに関する問題を軽減する為に、造船関連業界が債権者(先に使用し、後で支払う)となることも検討すべきである。

 

6.6 造船関連産業がその他産業と比較して躍進できない理由

6.6.1. 前述の6.3及び6.5に関連して、造船関連産業の中で重要な役割を果たしているエンドユーザー(海運及び造船産業)の認知が不足している。

 

 

 

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