国内貨物取扱について自国船限定原則が実施され、国際貿易においてもインドネシア船舶による貨物取扱が30−40%程度に伸びれば、インドネシアの船会社は容積トン数を拡大する必要がある。これには多額の資金が必要である。
海上交通局は1995年から2005年の間に国内貨物について70%、国際貿易について10%の取り扱いを確保し、更に毎年の貨物取扱量が約6%ずつ増加した場合を前提として、以下の通り推定している:
− 国内貨物1995年:154,711,000T
− 国内貨物2005年:298,678,000T
− 国際貨物1995年:295,900,000T
− 国際貨物2005年:370,849,999T
− インドネシア国内船舶:3,995,000DWT
− インドネシア国際船舶:603,684 DWT
− 国内船舶平均サイズ:3,500DWT
− 国際船舶平均サイズ:5,700DWT/300TEU(ローカル航路)及び23,200DWT/1,600TEU(外航航路)
従って、1995年から2005年の国内海上交通に毎年必要とされる船舶は3,500 DWTの船舶102隻(合計357,000DWT)であり、同期間、国際海上交通に毎年必要とされる船舶は5,700DWTの船舶6隻(合計342,000DWT)及び23,200DWTの船舶1隻である。
4.2 新造船の見通し
インドネシア造船業の生産容量、能力及び経験を考慮すると、新しく船舶を建造する最大能力は50,000Tである。主な造船用バース(BB)と造船用ドック(BD)は以下の通りである。
− 1,000〜3,000 GT 7ユニット
− 3,001〜5,000 GT 4ユニット
− 5,001〜10,000 GT 4ユニット
− 10,001〜50,000 GT 2ユニット
1997年の経済危機以前に、インドネシア政府、国営及び民間造船所は2005年までの造船計画を立てていた。計画の一部は実現されたものの、経済危機の為に大半は中止せざるを得なかった。