3.3 資材・部品・機器の調達概要
国内産業からの支援が期待できない為、インドネシアの造船産業は海外からの調達に多くを依存しなければならない。1997年度の輸入総額は2,146億ルピアであった。これ以降の輸入総額はまだ発表されていない。現在起こっている経済危機は、資材及び部品の輸入に対して直接的あるいは間接的に影響を与えるであろう。ルピアに対し米ドルが急激に上昇すれば、材料や部品を輸入するという利点も少なくなるであろう。更に、この経済危機は造船産業そのものに衝撃を与え、造船の注文を減少させる可能性がある。
表3.1は、1997年度にインドネシアの造船所が輸入した新造船建造用部品及び機器の一覧とその輸入額を示している。ここでの部品及び機器は国際標準産業分類ISIC 38412及びISIC 38413(CBS-ROI、1991)を区分することにより識別したもので、数値は国連貿易開発会議UNCTADの1998年度版より引用している。87ヶ所の造船所が1997年に調達した舶用資材の輸入総額は567億ルピアである(CBS−ROI、1997)。