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2.3 舶用資材・機械・機器の輸出入

インドネシアにおける造船関連産業は未成熟で船舶建造のための資材、機械、機器の大部分を輸入に依存している産業として認識されている。しかし、造船関連産業それ自体の発展は、その製品を引き取ることにより市場として機能する下流部門や製品を生産するために必要な原材料を提供する上流部門と分離することはできない。造船関連産業が加工するための原材料は残念ながら国内ではほとんど調達できない状態である。一方、舶用資材、機械、機器などの製品は回復途上にある現在の国内造船市場では十分な需要があるとはいえない。国内の造船関連産業から生産された限られた品目は必然的に造船所、特に新造船の建造においては輸入品への依存度を高める結果をもたらした。

以下の表は1997年に造船所が購入した舶用資材の金額を示している。舶用資材購入総額のうち、輸入品の占める割合は39.05%であった。

 

表2.2 船舶・ボート製造業者(87社)が購入した舶用資材の金額

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(出所) インドネシア中央統計局

 

表2.3は1997年の舶用部品及び機器の輸出入状況を示している。舶用部品及び機器は工業分類ISIC38412(舶用燃料エンジンの製造業者)とISIC38413(舶用部品及び機器の製造業者)に基づいて分類され、数値はUNCTAD1998年の資料から引用した。

 

表2.3 1997年の舶用部品及び機器の輸出入状況

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