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(出所) UNCTAD 1998

 

舶用部品及び機器の製造(ISIC 38413)における総コストのうち、約85%が原材料のコストで、原材料の約72.5%は輸入されている。したがい、この産業では輸入資材に対する依存度が極めて高いといえる。

この産業の弱点にも拘わらず、いくつかの会社は製品を直接または間接的に輸出できるポジションにある。インドネシア造船関連産業のもう一つの弱点はグローバル市場への参入で、経験の不足と海外市場にアクセスする能力の欠如に起因している。ダイナミックで効率的な経営者により管理された生産性の高い労働力を持つ工場がそれら欠陥を補うことができる。

 

2.4 インドネシア製品の品質と競争力

インドネシア造船関連産業は下請業者の1層または2層をカバーしているにすぎない。設計及びエンジニアリング能力は極めて限定されたものである。中規模及び大規模な製造業者は設計やエンジニアリングをライセンス契約に基づいて使用するか、合弁会社の場合はそれら活動は外国のパートナーにより扱われている。小規模の製造業者は一般普及品の標準設計に基づいて製品を製造している。

 

 

 

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