(2) 補正データの通信手段次の2通りの通信手段を調査した。
・小電力無線:免許を要さないが、電波が弱いので、近距離にのみ有効である。
・携帯電話:遠距離にも適用でき、コストを下げることができる。また、次の2回の実船試験を行った。
・8月:携帯電話による試験を行い、通信が時々途絶えることが判明した。
・2月:省電力無線を用いて試験を行った。
(3) 実船試験による評価
1] 測位精度の水準
KGPSの測位精度には、次の3段階の水準がある。
Fix解(cm程度の誤差)、Float解(1m程度の誤差)、単独測位(10m程度の誤差)。
また、今回の実験に用いたGPSでは、位相測位と単独測位が切替わる間に、一時的にコード測位(DGPS水準)になるが、これはFloat解と同程度の誤差である。
2] 精度水準の変化
今回の試験では、地上局から1マイル以内では、連続的にFix解が得られており、着桟に必要な精度は得られると考えられる。