日本財団 図書館


110-1.gif

図7 画面の表示

 

3.2.3 推力の分配機構の開発

(1) プロダクション・システムの導入

1] 目的

操船のパターンには様々のものがあり、これらを状況に応じて使い分けることが必要である。したがって、単一のアルゴリズムでは解決できないし、複数のアルゴリズムを切替える方法も、ユーザの負担や混乱を招くので不適当である。

そこで、プロダクション・システムを導入することにより、柔軟性の高いシステムを構築する。また、最初から十分なパターンを揃えることは困難であるが、プロダクション・システムには、パターンを(ルールとして)容易に追加することができるので、継続的に改良・強化することができる。

2] 特徴

プロダクション・システムには、以下のメリットがあると言われている。

・知識の表現形式が単純なので、ソフトウェア開発の経験がない者でも理解できる。

・ルールの独立性が高いので、新ルールの獲得や、既存ルールの修正や削除が容易である。

・したがって、前例の乏しいシステムを、試行錯誤的に構築することができる。

これらのメリットは、本システムにおいても得られると考えられる。

3] 開発ツールの選定

いくつかのプロダクション・システム開発ツールが無料で配布されており、定評のあるものとして、CLIPS(C版)とJESS(JAVA版)を調査し、開発シミュレータとの結合を考慮して、CLIPSを選択した。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION