2.1 本年度の開発
(1) 操船パターンの調査
全国の代表的なバースにおける、VLCCの標準的な操船を調査し、その結果から、一連の操船パターンを抽出・整理した。
(2) 分散協調システムの設計
マクロな指令を個々のタグボートヘの指令に変換する方式を検討した。
実船への適用条件を検討し、それを満たすように、システム全体の構成を設計した。
マクロな指令を与えるためのユーザ・インタフェイスを開発した。
操作部から与えられた制御力を、タグボートの推力に分配する機構を開発した。
(3) 実船への適用の準備
KGPSによる位置と方位の検出を実船試験によって評価した。
本船とタグボート・陸上との通信には、無線LANを採用することにした。
(4) 操船シミュレータによる分散協調システムの評価
試作したシステムによる操船を、開発用シミュレータによって評価した。
2.2 来年度の計画
(1) 実船試験の準備
訓練用シミュレータによる評価:第三者による評価を受ける。
システムの改良
無線LANの試験:タグボートとの通信、外乱データの転送
(2) 実船試験による評価