2] 据付台構造解析
従来の据付台はメンテナンス用の穴が小さく、就航後の保守に不便であった。本開発では充分な開口部を持つ据付台を新設計した。この台に舵取機を据えつけた状態で、トルクと、舵からの横力を掛けた場合の据付台の応力分布と携みをFEM解析により確認した。計算例を図5に示す。
3] 冷しばめ式組立型ロータ構造解析
計算例を図6に示す。
4] 外周に長手方向溝を持つロータのテーパ圧入フィット後のトルク伝達量
計算例を図6に示す。外周に長手方向溝があっても溝の直下以外ではテパ圧入による面に直角方向の圧縮応力(ノルマルフォース)は変化無いことが確かめられた。
溝の直下については溝の深さに応じたノルマルフォースの目減り量が把握できた。
2.9 試験用舵取機およびテスト装置
本開発の試作実機テストを行うに際して、製作した機器、装置と主要目は次のとおりである。
1) 2ベーン型ロータリーベーン式アクチュエータ 1台
常用トルク 400KNm
常用油圧 11.76Mpa
リリーフ(強度設計)油圧 14.7Mpa
外観を写真1に示す。
2) 1ポンプ式油圧ユニット 2式(1船分相当、下記要目は式分を示す)
ポンプ吐出量 100.8 1/min 1台
リリーフセット圧 14.7Mpa
電動機 AC440V、18.5KW、60Hz、1750rpm 1台
制御弁、パイロットチェック弁、フローコントロール弁など集積弁 1式
外観を写真2に示す。