7. 救命設借用GMDSS機器整備用可搬式測定器
研究開発名 救命設備GMDSS機器整備用可搬式測定器
研究開発期間
開始 平成12年4月1日
完了 平成12年11月15日
研究開発実施者名 島田燈器工業株式会社
主任研究員 島田雅司
研究開発費
事業費総額 6,328,019円
補助金額 4,900,000円
1. 研究開発の目的
救命設備用GMDSS機器の整備検査の現状は、装備測定器が設置された場所で整備検査を行っておりますが、その場合整備検査を必要とする対象機器を当該船舶より引き取り装備検査後、再度当該船舶へ運搬し所定の個所へ積み付けを行っておりますが、30,000トン以上の船舶については船舶上に於いて整備検査を行うことが関係当局より認められましたが、現在使用されている整備測定器では重量、塩害、耐震性等により適当でありません。
その為船上で行う整備検査に対応できる整備測定器を研究開発するものです。
測定の効率を上げるため測定値の確認等速やかに行えるよう表示器等の増設、変更等を行い測定値の確認を取りながら測定を進められるようにする。データの処理のためのCPU回路等を新たにし処理能力、時問等を改善する。又小型化のための回路、測定処理等の開発を行う。
2. 研究開発の内容
2.1 406EPIRB用性能測定器
測定結果の記録のためのプリンターを内部に収納した上で190(W)×100(H)×270(D)の箱の中に納めた形で試作を行った。
基板上の部品周又、辺回路の削減を図り回路の簡素化をはかりなお従来機器との仕様の統一を図りメンテナンス等を考慮した設計を行った。
簡素化した回路による測定のためのソフトによるカバー又測定内容に合った測定結果の表示、従来の船名IDのみによらず製造番号による表示等新たな測定の項目等を含めた形でのソフトウェアーの導入を行いより測定の効率化を行った。プログラムの作成を従来のアッセンブラよりC言語に置き換え多くなったプログラムの開発の時間を削減した。
回路の構成は従来2個のCPUを用いていたが、データーの処理部を行わせていたものを省き1個のCPUにて処理を行えるようしたため基板を1枚少なく出来又周波数の測定のためのカウンターのICを省く等新たな構成を試し従来の1/2近くの部品点数に抑えることが出来た。重量は3.9kgに抑えられた(従来品9.5kg)。
2.2 9GHzサート用性能測定器
従来の測定部及びデーター処理及びプリンターの2個の筐体での構成を止め190(W)×100(H)×270(D)の筐体1個に収めた。ただし測定結果を表示することとしたためプリンターを省いた。