日本財団 図書館


性能面では、主機関85%出力、15%シーマージンにおける航海速力の推定結果は、ブラケット船型(A船型)より0.66ノット勝り、B船型には0.13ノット劣ったが、目標とした航海速力20ノットを達成することが出来た。

これによりC船型はB船型に比較して、主機関、軸関係、舵及びその関連機器は全て1セットで済むため、機器の購入費及び、船体工事、機器の据付け工事、配管艤装等のイニシャルコスト削減が可能となり、建造コスト及びメンテナンスコストの大幅な削減が期待できる。

因みに、建造コスト及びメンテナンスコストを概略試算すると、1億円程度の効果が期待でき研究開発の目標はほぼ達成出来た。

2年間に渡った本研究開発は本年度で終了するが、今後は、船体構造の単純化や機器のユニット化を更に進め、船体艤装や配管等も含めた船全体についての見直しを行い、より無駄を省いた、より経済的な船舶の研究開発を行っていく所存である。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION