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3) 市販型鋼の利用

桁板でウェブが400mm以内の箇所は市販型鋼を採用し、面材の溶接作業を無くする。

4) 小骨材の削減

外板や甲板ではロンジスペース間隔の最適化を図り、小骨材の数量を削減する。

5) 溶接作業の合理化

車輌区画上の甲板等で応力の流入しない部材に対しては、断続溶接または片面連続溶接を採用し、歪み防止及び溶接作業の合理化を図る。

 

2.6.2 ユニット化の検討

機関室内機器では、バラストポンプ類、冷却清水ポンプ類及び清浄機類等のユニット化を行い、配管工程の削減を図った。また、船員居住区では各居室の格付けを廃止し、全室を同一仕様にして、艤装工程の簡素化を図った。図21に機関室平面図、図22に船員室配置図を示す。

 

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図21 機関室平面図

 

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図22 船員室配置図

 

3. あとがき

 

本年度の研究開発は、昨年度の研究成果を基に、建造コストの低減を図る目的で、1基1軸単胴型船型(C船型)として、主に船尾船型を中心に船型改良を行い、推進性能に優れたスプリット船型(B船型)に接近した性能を有する最適船型を追求した。

 

 

 

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