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また、満載状態では、A船型に対して10.1%の減少、B船型に対して2.1%の増加である。したがってC船型は、A船型より優れ、B船型に近い推進性能を有する1軸単胴型船型とすることができた。

 

表4(1) 推進性能の比較<70%載貨状態>

081-1.gif

 

表4(2) 推進性能の比較<満載状態>

081-2.gif

 

2.5 荷役装置計画

RORO貨物船の車輌甲板下に車輌を搭載するには、船内スロープウエイ及び反転用スペースを必要とするため、小型船では構造的に極めて困難である。したがって昨年度では、車輌甲板上は中・大型RORO船と同様に車輌区域とし、車輌甲板下はコンテナ搭載区域(下層貨物倉)として有効活用するものとして荷役設備の検討を行ったが、本年度はその検討をさらに進めて荷役設備の試設計を行った。特に下層貨物倉は、コンテナ配置及び設備等の再検討を行い、昨年度の20TEUから22TEUに搭載量を向上させた。

 

2.5.1 ランプウェイ及び可動甲板

ランプウェイは、大型長尺ランプウェイを採用し、船舶の横付け接岸を考慮して、船尾斜め左舷側に設置した。また、より多様な港への寄港を考慮して、潮位及び本船の載貨状態による喫水変化に対応するために、可動甲板を設けた。

 

 

 

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