4) 船尾形状変化の計算
本計算法による船型の相対評価の実用性が確認できたので、続いて原型に対する船尾形状変化(船尾端のトリムタブ有無)の計算を行った。計算結果によるとトリムタブ付加により、速力20ノットにおけるEHPは4,772kWから4,687kWに減少し、トリムタブ付加の有効性が確認できた。
後述の水槽試験に比べ、その変化量が若干小さくなった理由としては、計算上では航走時の沈下およびトリム変化が考慮されず、両船型で同じ姿勢を仮定しているためと考えられる。図7に原型と船尾変化の波高コンターを示す。