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2.2.6 試験後触媒成分分析結果

表5に未反応触媒と試験後触媒ならびに触媒表面付着物の成分分析結果を示す。試験後触媒には炭素分(C)、硫黄分(S)が多く含まれており、これらが徐々に触媒性能の低下を招いていることが予想される。付着物にはさらに大量の炭素分や硫黄分の他に、ディーゼル排ガス流路配管などの錆と思われる鉄分(Fe)や潤滑油に多く含まれるカルシウム分(Ca)も存在していた。

 

表5 劣化後触媒成分分析結果

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2.3 燃料油からの軽質分分離基礎試験

平成10年度から11年度にかけて調査・検討した燃料油から軽質分を取り出す方法に関して、ラボ規模での軽質分分離基礎試験を図21に示す装置を用いて実施した。その結果、図22に灯油、A重油、及びA重油から蒸留方式により取り出した軽質分に含まれる炭化水素の炭素数分布を示す。A重油の10〜50%留出分を分析した結果、特に10〜30%A重油留出分は灯油に最も近く、ほとんど灯油と性質の変わらないものであることが判明した。

 

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図21 燃料油からの軽質分分離試験装置

 

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図22 燃料油からの軽質分分離試験結果

 

 

 

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