平成12年度は、その3年目(最終年度)として次のことを実施した。
1] 【液体炭化水素系還元剤を用いた脱硝特性評価試験】平成11年度に設計・製作した脱硝試験装置を用いて、液体炭化水素還元剤として燃料油から得られる軽質分とほぼ同等の成分を有する灯油を供給した場合の脱硝特性を評価した。
2] 【燃料油からの軽質分分離基礎試験】平成10年度から平成11年度にかけて調査・検討した燃料油から軽質分を取り出す方法に関して、簡易液体還元剤製造装置を用いて、A重油からのラボ規模での軽質分分離基礎試験を実施した。
3] 【燃料油から取り出した還元剤による簡易脱硝試験】脱硝触媒基礎特性試験装置を用いて、A重油から蒸留分離された液体還元剤による簡易脱試験を実施し、軽質分の分離条件などの違いによる脱硝特性を評価した。