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ゴニオメーター式接触角測定器(エルマ製360S-VHT)を用い、測定面と蒸留水との接触角を測定した。この際、蒸留水は専用シリンジを用いて0.1mlの水滴を作製し、測定面に接触させて移設させた。塗膜表面をSEM(日本電子製JSM-5800LV)で観察した。観察条件は加速電圧5kVとし、凹凸をはっきりさせるためにチルト30°にて行った。

 

表4 表面粗さと摩擦抵抗の相関性評価に用いた塗料仕様

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写真8 タールエポキシ塗料に添加した窒化ケイ素粒子の形状;a)SN小、b)SN大

 

2.4.3 結果と考察

ローター回転数とトルク値の関係を図7に、表面粗さ測定結果を表4に示す。トルク値は表面粗さの増大に従って大きくなった。写真9は塗料表面の状態を示したものであるが、表面粗さ測定結果と一意している。各塗料の水との接触角に有意差がないことから、測定結果は表面粗度を反映したものと思われる。

 

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図7 大きさの違う窒化ケイ素を添加して表面粗さを変えた塗料の3000rpmでのトルク値の比較

 

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写真9 窒化ケイ素複合塗料の表面;a)SN小、b)SN大

 

 

 

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