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以上のように、輸送容量(TC)の各年の伸び分は新規船腹需要量(TBm)で表現できることになるが、老船齢の解撤状況も船型jにより異なる事が予想されるので、以下では総建造需要量(TDm)の要素である新規船腹需要量(TBm)及び総解撤喪失量(TLm)の推定方法及び予測結果について示した。

 

2.1.1 新規船腹需要量の予測結果

造船業基盤整備事業協会(2000)では、タンカーとバルカーの新規船舶需要量(TBm)は、それぞれの総貨物量(TNim)の年増加量に比例すると仮定しており、タンカーは原油及び石油製品、バルカーは鉄鉱石、石炭、穀物等のドライバルクの総貨物量(TNim)より船種ごとに予測されている。

各船型jへの新規船腹需要量(TBjm)の割り振りは、輸送距離や大型化を考慮の上協会が独自の設定を行っている。造船業基盤整備事業協会(2000)によるタンカーの新規船腹需要量(TBjm)予測結果を表2.1-1及び表2.1-2に、バルカーの新規船腹需要量(TBjmm)予測結果を表2.1-3に示した。

2011年以降は、表2.1-1、表2.1-2及び表2.1-3に示された2000〜2010年の11年間の船型別新規船腹需要量(TBijm)から船種船型別に年増加量(直線近似)を求め、これを適用することとした。タンカーとバルカーの新規船腹需要量(TBij)予測結果を表2.1-4に示した。

 

表2.1-1 タンカーの船型別新規船腹需要量(TBjm)の予測結果(upper case)

151-1.gif

造船業基盤整備事業協会(2000)「EU提案に基づきダブルハル化を実施した時の船腹需給量等に関する調査」より作成。

 

表2.1-2 タンカーの船型別新規船腹需要量(TBjm)の予測結果(lower case)

151-2.gif

造船業基盤整備事業協会(2000)「EU提案に基づきダブルハル化を実施した時の船腹需給量等に関する調査」より作成。

 

 

 

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