以上の結果、タンカー及びコンテナについては、輸送量の将来伸び率をupper caseとlower caseで設定し(表7.1-3)、バルカーは将来伸び率を一定として、CO2排出量の将来予測を行った。
予測結果は表7.1-4に示す通りで、upper caseで75%程度、lower caseで40%程度の燃料消費量及びCO2排出量の伸びが予想される。また、表7.1-2に示すように船種別に燃料消費量の伸び率を見ると、コンテナ運航に伴うCO2排出量の伸びがタンカー・バルカーの伸び率に比較して高く、総燃料消費量に大きく影響していることがわかる。従って、地球温暖化防止を考える場合コンテナ運航を重視した方策の検討が必要であろう。なお、この予測結果には高船齢タンカーのフェーズアウト規則(MARPOL条約13G規則)の効果を含めている。他の船種については現状のペースでの更新が進むものと仮定した。