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図8-1に運営会社のサービス内容を示す。図8-1では、同心円の中心から周辺部へと広がる運営会社のサービス範囲の拡大イメージを表現している。造舶Web実業務適用の目的は、設計・技術情報交換サービスを造船・舶用両工業界に対し幅広くかつ安価で提供することにある。したがって、主たるサービス内容は造舶Webの核である設計・技術情報の授受支援であり、情報表現規約の作成・メンテナンスと情報交換・運用支援システムの整備と提供、及び付帯するサービス業務がメインの業務となる。

さらに、会員会社からの参加料以外にも運営原資を確保し、会員会社の費用負担を軽減するとともに、情報技術を活用した付加価値あるサービスを提供するために、船主・船級協会等への接続範囲拡大のほか、将来的にはeビジネス展開を視野に入れている。

 

8.3 実業務適用段階での運用内容

 

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図8-2 実業務適用段階での造舶Web展開スケジュール

 

図8-2にサービス内容の展開スケジュールを示す。平成13年度より、本プロジェクトで情報表現規約を開発した50品目を対象に、設計・技術情報交換の実業務適用を提供する。以後対象品目及びサービスの拡大を通じて参加会社の拡大を図り、3年目においてグローバル市場でのプレゼンス獲得を目標とする。

実業務適用段階での設計・技術情報コンテンツの維持・拡充については、本プロジェクトと同様に、品目全体の視点に立った標準化WGと個別品目の情報表現形式開発を進める品目別検討チームを編成する。本プロジェクトでの開発ノウハウをマニュアル化し、参加会社主体の情報表現形式開発を目指している。

一方、造舶Webシステムの維持・機能強化については、造舶Web運営会社の指揮の下、専門会社に委託して進める。具体的には、コールセンター業務、システムメンテナンス業務、システム開発業務、サーバ運用業務その他が委託の対象業務となる。

 

 

 

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