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前述の具体的目標と同様に、目標施策体系標準形の一部として、企画WGが標準的な業務施策14テーマを定義しており、品目別検討では、この14テーマをテンプレートにして業務施策を設定している。この14テーマの業務施策をその仕組みの観点から整理すると、図2-2及び図2-3で示した「業務の連結」と「情報の共有化」の2つに大別することができる。

(d) システム化要件

各業務フェーズにおける具体的目標を施策にブレークダウンする際に、業務上の施策とともに、造舶Webの情報交換システムにおいて実現すべき課題を抽出した。これらのシステム上の課題を整理し、情報交換システム仕様検討への要件提示として示したものがシステム化要件である。なお、後述の取組みテーマ定義の際にも個別施策実施の観点から情報システム施策を検討し、システム化要件と同様に情報交換システム仕様検討への要件提示を行った。

(2) 目標施策体系の検討結果

各品目別検討チームでは、企画WGが定義した目標施策体系の標準形をベースに、品目の特性を考慮し、必要に応じて具体的目標及び施策の追加・削除を行いながら品目別目標施策体系原案を作成した。次いで、企画WGがその原案を品目共通の観点から調整を行った。このような方法を採用することにより、プロジェクト全体としての品目を越えた普遍性の確保と品目間の整合性の維持を図っている。

結果的には、いずれの品目の業務施策も標準14テーマとほぼ同じものとなった。ただし、次項で述べるように、情報表現形式開発の優先取組みテーマを業務施策の中から絞り込む段階では、品目別のニーズ、業務特性を反映した差異が生じている。

 

4.2 取組みテーマの定義

4.2.1 業務施策の優先順位付け 〜優先取組みテーマの設定〜

重要性の高いテーマから情報表現形式開発を進めるために、各品目ごとに業務施策に対して優先順位付けを行い「優先取組みテーマ」を設定した。

まず、企画WGは、品目別の優先取組みテーマの設定に先立って、14テーマの業務施策のうち、「製品カタログの電子的提供」「各種仕様書の書式統一と電子的交換」及び「外形図、属性情報等の電子的交換」の3つを品目共通の優先取組みテーマとして定義し、各品目別検討チームに提示した。優先取組みテーマ設定の基準は、以下の2点である。

1] 造舶Webの目標達成に向けて重要度が特に高い業務施策

企画WGは、各業務施策を上記の基準から評価するにあたり、業務フェーズにおける具体的目標と業務施策との対応関係を重要度の観点から整理した。結果を図4-4に示す。

 

 

 

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