2.4 楽しい船内生活を過ごすには?
(船酔い、団体生活、パニック、水平線等)
2.4.1 船酔い
船酔いは、動揺病(Motion Sickness)と言って、とても辛いものです。船内生活を楽しく過ごすために、「船酔いの予防法」をお話ししましょう。
(1) 体調の管理:まず、体調管理です。可能な限り睡眠時間を多く取りましょう。また、当日の朝食は自宅を出る前に軽めに取り、乗船時にやや「小腹がすいた」と感じる程度がよいと思います。ベルト等も緩めにして下さい。もし、気分が悪くなってきたら、多少のお茶を飲み、腹部の圧迫を解くためにベルトなどは緩めて下さい。
(2) 酔い止め薬:船に乗り組んでいる人でも、船酔いはします。船酔いに強い人でも、久しぶりに乗船したときや、大きさの違う船に乗ったときなどは、頭がおもくなったり、なまあくびが出たりします。トラベルミン等の酔い止め薬を飲んでおくと効果的でしょう。
(3) 天候(海上の波):次に天候です。天気予報の「海上の波高」に注意して下さい。ふじ丸のように大きな船でも揺れない保証はありません。酔うか酔わないかを心配しているとほとんど船酔いをしてしまいます。「船は揺れるもんだ!」と思った方がよいでしょう。
2.4.2 団体生活
名前も知らない、顔も知らないたくさんの友だちが生活を一緒にしています。一人のわがままが、たくさんの友だちをいやな思いにさせたり、折角のクルージングが楽しくなくなってしまいます。友だちも楽しく、自分も楽しく、そしで快適な船内生活を過ごすために、挨拶を心掛け、友だちを思いやる心の余裕とゆとりが大切です。
広く大きな海、果てしなく続く水平線を眺めれば、自然や地球のすばらしさが感じられ、多少いやなことがあっても吹っ飛んでしまうものです。
2.4.3 パニック
突然、船内が真っ暗になったり、あるいは火災になって煙が吹き出してきても、決してあわてないことが大切です。普段の様子と違って、わけもなく大きな声を出したり、いきなり走り回ることは、船内では特に危険です。どのような場合でも、あわてず、急がず、落ち着いて行動することが大切です。