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■硫黄島(いおうじま)■

 

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硫黄島は、正確には東京都小笠原(おがさわら)村硫黄島といいます。東京とグアム島のほぼ中間に位置します。気候は亜熱帯性気候(あねったいせいきこう)に属(ぞく)し、平均気温は23.6℃です。

1543年、ベルナード・デ・トレース(スペイン人)によって発見され、1784年キャプテン・クックの部下でイギリス人のゴアが、再発見しサルファアイランド(硫黄島)と命名しました。

その後長くは無人の島でしたが、1876年(明治9年)に小笠原母島あたりから少数の人が移住し、1891年(明治24年)日本領土となりました。太平洋戦争が始まるころには人口は約1,000人いましたが、1944年(昭和19年)強制疎開(きょうせいそかい)が始まり、16歳以上の男性が軍属(ぐんぞく)として100名あまり残った以外は、本土(ほんど)や伊豆諸島(いずしょとう)に移ることになりました。

戦後は、米軍(べいぐん)と自衛隊(じえいたい)の基地(きち)として使われているため、一般の人はなかなか訪(おとず)れることができません。

 

 

 

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