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「けい古は、うそをつかない!。」という言葉を信じて。

平成十二年六月四日。剣道歴二年半の僕が初段審査に合格することができました。これは、道場の先生方に、けい古が終わった後、遅くまで日本剣道形の練習、実技の練習など、真剣なご指導と、適切なアドバイスをいただいたこと、そして、道場の仲澗と共に練習を続けることができたからこそ合格できたのだと、心から感謝しています。僕は今、道場の指導者に恵まれ、レベルの高い仲間たちの存在にも恵まれた環境の中で剣道が続けられる喜びをかみしめています。僕は、声を大にして言いたい。

一生、剣道と共に歩んで行きたい!そして、一瞬、一秒を大切にし、今を輝きたい!。

 

『剣道を通して(剣道と健康)』

 

徳島県徳島市

徳島錬心館

中学一年生

岩見恭輔

 

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僕が剣道を始めたのは、幼稚園の年長の時でした。僕には、幼少の頃から喘息という病気がありました。その病気を治すための一つの方法として剣道で気力、体力を強力にし、体を作る意味で剣道をはじめました。

剣道と平行して体を強くするために、スイミングも始めていましたが、一年間ぐらいは通ったと思いますが、母の方が剣道に熱心になり、スイミングは途中で断念してしまいました。

最初、防具をつけるまでの練習は、とても楽しかったです。足運びの練習、素振の練習など、僕は、もともと、とびはねる事が大好きなので、喘息さえなければ、もっと楽しいだろうなと思いました。それから五ヶ月ぐらい後に防具をつけての稽古が本格的に始まりました。防具をつけてからの稽古は、楽しさばかりではありませんでした。

低学年の頃は、ほとんど、母にひっぱられて、つれていかれたという感じでした。

でも高学年になり、少し試合に出させてもらうようになると試合の勝負が気になり出して、負けると悔しくて泣く事が多くなり、もっと稽古をしなくては、駄目だと思うようになりました。

その頃から、自ら進んで稽古に出るようになりました。特に僕の剣道感を強くさせたのは、小学六年生の時に出場した日本武道館での試合です。一回戦負けとなりましたが、あこがれの日本武道館で試合が出来たと言う事は、僕にとって素直にうれしかったです。

僕はいろいろなきっかけをバネに剣道への思いを強くして行く自分を感じています。

今は、中学生となり、部活動でも剣道部に入部しています。中学校の剣道部は、道場の剣道とは少しちがい、部員が多いせいか、あまり厳しくありません。剣道は厳しいものだと思っていた僕は、唖然とする事が、たびたびあります。その他、今日ニュースなどで、少年の犯罪など、多くを耳にしますが、同じような年頃の僕としては、悲しく思います。やはり自分の行動には、責任を持たなくてはいけないと思います。

 

 

 

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