僕が剣道を始めたのは、小学二年の時でした。うちの家族では、兄もやっていました。小さい時から兄の試合のある日は、よく家族で応援に行きました。兄は、試合では、しょっちゅう負けていましたがへこたれず、日々稽古に通っていました。そういう兄を見ているとなんだかカッコいいなあと思うようになりました。それから、毎日のように剣道衣にそでをとおすようになり、じょじょにきかたを覚えていき、一年生に入学した時には、もう防具もつけられるようになりました。
そして、両親に剣道を始める事を許してもらいました。そして東京修道館という道場に見学に行き翌週ごろには、入門していました。
剣道は、思ったとおり面白く熱中して通う毎日でした。三年生になって、やっと防具を付けて稽古に参加できるようになりました。その時僕は防具を付ける練習をしていてよかったと思いました。みんなは、お母さん達に手伝ってもらっていたけれど、僕は自分で付けることができたからです。学年が上がるにつれ、稽古の激しさは、ましていきました。
それと同時に自分も強くなっていきました。僕が四年生になったある日東京都少年剣道錬成大会に僕が初めて出られるということを聞きすごくうれしかったです。結果は、一回戦負けでしたが、自分は、くいの残らない試合でした。五年生になると試合回数も増え東日本の大会で十二位など、好成績をおさめることができ、最高の先輩とチームを組む事ができ、すごくうれしかったです。相手のチームの人にはほとんど負けなかったのですが、一年年上の道場の先輩には勝つことができず、一人で勝手にライバル心を燃やすようになりました。そしていくらその先輩より稽古をがんばっても勝つことができず、負けては泣き負けては泣きの連続でした。そんな自分がいやになっていき剣道を辞めたいなあと思った事もありました。
しかし、自分は、辞めたいと思ってもすぐやりたくなって、また稽古にはげみました。
そして今は、そのころ辞めたかったなど思い出す事も無く、楽しく稽古に励んでいます。
それは、先輩方、先生方そして後輩達のおかげです。なぜなら試合で負けても先生・先輩がはげましてくれるだけでなく、その負けて試合でどこが悪かったのか、そしてこれからどのような所に気を付けてやればよいかなどを教えてくれます。そして、そこに気を付けてやるとうまくいきます。やっぱり先生や先輩の話をてきとうに聞いているとそれ以上上のランクには上がれないと僕は思い、真剣に話を聞きます。
僕は、たくさんの先生、先輩、後輩に包まれてこんなにも大きく成長することができたと思います。
僕にとって最も大切で必要な先生、先輩、後輩をこれからもずっとずっと大切にしていきたいと思います。
そして感謝の気持ちをいつも忘れず剣の道を一歩一歩進んでいきたいと思っています。
