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夏のけい古は、暑くて、やる気がなくなります。冬のけい古は、寒くて、足が冷たくてとてもつらいです。でも、強くなるために、休まずけい古を続けてがんばっています。

先生から、常日ごろ二つの事を教えられています。一つ目は、「剣道は、礼に始まり礼に終わる」です。最近その言葉の意味がやっとわかるようになってきました。道場に入る時、「お願いします。」と一礼をします。その時私は、気持ちが引きしまり、「今日も一生けん命けい古をするぞ。」と思います。けい古を始める時も大きな声で、「お願いします。」と自然に言えるようになってきました。

けい古が終わった時には、「ありがとうございました。」と感しゃの気持ちをこめて、言えるようになりました。道場には、最近剣道を習い始めた低学年の後はい達が、たくさんいます。この気持ちを後はい達に教えてあげたいと思います。

近所の人から、いつも「あいさつがよくできていますね。」とほめられます。母は、「剣道を習っているおかげね。」と言っています。でも日常生活では、くつのそろえかたや、人の話を聞く態度など、母からよく注意されます。それは、まだまだ礼儀作法が、できてないからだと反省しています。

もう一つは、「元気よく、大きな声を出す事」です。技ばかり覚えても、気合いが入っていないと、試合では勝てません。まず、気力で相手を圧倒させるぐらいの大きな声を出す様にと、先生から教えられます。試合の時だけ、大きな声を出そうとしても緊張もあり、なかなか出ません。常日ごろのけい古から、元気よく、大きな声を出し、自分をふるいおこす様に、指導されています。

私は、道場で率先して声を出し、活気あふれる、充実したけい古をする様に、心がけています。

今、私達の道場には、七段の先生方はじめ、たくさんの先生方がおられます。立派な先生方に、いろいろな事を教えていただいて、感しゃの気持ちで、いっぱいです。

先生方の教えをよく守り、礼儀正しく、大きな声を出し、全力を尽くして、剣道で、これからも心を磨いていきたいと思います。

私は剣道が大好きです。私の夢は、仲間ともっともっと汗をかき、もっともっと強くなって、大好きな仲間といっしょに、全国大会に出場することです。

「剣は心なり心正しからざれば、剣また正しからず剣を学ばんとするものは、心を学べ。」私達の道場訓です。

これからも、一生けん命正しい剣道を学び、心を磨き体をきたえていきます。

 

『剣道が大好き』

 

愛知県岩倉市

岩倉武道館

小学六年生

木ノ本舞

 

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「黙想!」道場がシーンとなって私の声だけが響きます。キャプテンになり、やっと大きな声を出して言える様になりました。私は小さな女キャプテンですが皆に助けてもらって大きな声を出し、自信を持って行動できるようにもなりました。

剣道は私が幼稚園の年長から始めました。先輩に、初めて防具や面をつけてもらう時わくわくしました。

 

 

 

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