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文部総括政務次官

大会名誉顧問 鈴木恒夫

 

祝辞

 

第三十五回全日本少年剣道錬成大会及び第二十五回全日本選抜少年剣道個人錬成大会が開催されるに当たり、一言お祝いの言葉を申し上げます。

全国各地の厳しい予選を勝ち抜き、晴れの代表としてここ日本武道館に集われた皆さん、誠におめでとうございます。この栄誉は、皆さんの日々の研鑚(けんさん)の賜物(たまもの)であると同時に、この日を目指して指導に当たってこられた指導者の皆様方の御熱意によるものであり、心から敬意を表します。

少年時代にスポーツに親しむことは、健康の保持増進や体力の向上のみならず、忍耐力や克己心を養うなど心身両面の健全な発達につながるものです。なかでも、剣道は、長い歴史と伝統に培われた我が国固有のスポーツであり、稽占(けいこ)を通じて心身の鍛錬だけでなく礼を重んじる心、他者を思いやる心を培うなど心豊かな人間の形成に大きく寄与するものであります。

文部省といたしましても、青少年の皆さんが地域で多様なスポーツに親しめるよう環境の整備を進めるとともに、学校教育における武道指導の充実に努めてまいる所存です。

少年・少女剣士の皆さんが、日ごろの稽古(けいこ)の成果を遺憾なく発揮されるとともに、全国の仲間との交流を大いに深め、素晴らしい思い出を築かれることを期待いたします。

終わりに、本大会の開催に当たり御尽力された、財団法人全日本剣道道場連盟をはじめ、関係者の皆様方に対して心から敬意を表しますとともに、本大会の御成功とますますの御発展を祈念して祝辞といたします。

 

 

 

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