祝辞
第三十五回全日本少年剣道練成大会及び第二十五回全日本選抜少年剣道個人練成大会が開催されるに当たり、一言お祝いを申し上げます。
我が国古来の伝統と歴史に培われた武道である剣道は、力や技もさることながら、心の強さや礼儀が重視されるスポーツであり、その上達には並々ならぬ努力と忍耐が必要とされます。
今日、たくさんの少年・少女の皆さんが、この剣道の稽古に励み、たくましい心と体を養っておられることは、二十一世紀の日本を明るく活力あふれるものとするためにも大変有意義なことであり、誠に頼もしく感じております。
全国各地から晴れの代表として参加された少年・少女剣士の皆さん、どうか伝統あるこの大会において、日頃の鍛練の成果を十分発揮されますとともに、全国の仲間との友情の輪を広げ、素晴らしい思い出を作られますよう期待しております。
また、勝敗ばかりにこだわるのではなく、剣道を通じて、「体」、「徳」、「知」のバランスの取れた創造性豊かな立派な人間となるよう努力していただきたいと考えております。
終わりに、本大会の開催に御尽力された関係者の皆様方に心から敬意を表しますとともに、本人会の御成功を祈念いたしまして、私の祝辞といたします。