日本財団 図書館


2] 収益性

当期純利益は、現代重工業、韓進重工業が相対的に安定的に推移しているのに対し、三星重工業は1996-97年にかけて赤字であり、三湖重工業は、赤字基調が継続している。通貨危機直後の1998年は、ウォン安効果もあり、大宇重工業、三星重工業、韓進重工業は過去6年で最高益ないしそれに近い水準の利益を上げており、好調な業績を示した。他方、1999年は現代重工業、韓進重工業が好調に推移した半面、三湖重工業は引き続き赤字で推移し、さらに、大宇重工業が大宇自動車の経営破綻等により2兆6,176億ウォンの「投資有価証券減額損失」を計上したため、巨額の赤字を計上するに至った。このように、1999年は、業績の明暗がくっきりと分かれている。

売上高当期純利益率を見ると、現代重工業、韓進重工業は、ほぼ同じパターンで安定的に推移している。三星重工業は、相対的に水準が低い上に、安定性に欠いている。三湖重工業は毎年赤字で推移しており、1998年まで比較的安定的に推移していた大宇重工業も1999年には、大幅な赤字に転落している。

 

図:当期純利益の推移

045-1.gif

注:大宇重工業は1999年に3兆9,719億ウォンの当期純損失を計上

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION