(2) SI(スーパーインテンデント)の裁量
多くのプレーヤをとりまとめる、すなわち関係企業間のアフターサービス関連業務の実質的な手順は、船舶管理会社のSIが決定・指揮していると言っても過言ではない。
各企業の社内の手順は当然にSIの範疇外であるが、部品交換や工事の実施をあたかも一つのプロジェクトのように瞬時に形成し、プロジェクトマネジメントを実施する様子は、おそらくは海事の世界で歴史的に作り上げられてきた効率的なシステムということができる。
SIによるマネージメントシステム:
○コスト、スピード、技術力を勘案した、最適なプレーヤおよび発注ルートの決定
(機器別にすべて把握し、状況に応じて切り分ける)
-どこから買うのが安いか
-どこに頼めば早いか
-技術的にどこならできるか など
○上記に基づくすべての手配・手順決め
→ここ迄の業務に最もSIとしてのスキルが求められる。負荷がかかる。
(3) プレーヤとルート決定後のマネジメント
すべての手配と手順が決められた以後は、それら部品搬入(モノの動き)および工事実施(ヒトの動き)の進捗状況を把握し、各担当者からの連絡・報告を集約して、実施内容(コストと品質)の管理、およびスケジュールの管理を司っている。まさにプロジェクトマネジメントがSIにより行われる。