a. 航海管理(ヌーンレポート)
b. 荷役管理
c. メンテナンス管理
d. 航行安全管理
e. 文書管理
f. その他
2] FMSNを利用したその他のサービス
a. PSC、VTSレポーティング
b. 保守管理/部品の発注
c. 修繕/入渠工事管理
d. その他
2) データモデル
FMSNで使用される個々の情報はネットワークアプリケーションに分散型オブジェクトを適用することを前提としており、異システム間で共用化するため、各情報には定義されたフォーマットによるモデル化が必要となる。すなわち、選択検索するための属性、識別符号化、単位、数値にあっては精度、更新周期、文字列の制限、出所、用途等などを標準化するものとする。
3) 拡張性について
現在想定されているFMSNを使ったサービスは3.4.2の1)項に上げたが、これらはFMSNの運用が普及するにつれて拡大していくことが予想される。将来の利用拡大に対応できるようにシステムの開発にあたっては以下の拡張性を持たせることが重要である。
1] FMSNサービス記述方法
FMSNで取扱うサービスの効率化及び拡張性強化のため、統一的なサービス記述方法を標準化する。そのため、サービス記述言語の選定及び開発を行う。
また、関連するAPI作成基準及び標準化データのテンプレートを用意する。
2] その他のデータ交換
FMSだけでなくEDI FACTに基づくあらゆるデータ及びデジタル情報の交換を可能にすることを想定して設計する。
(CAD:STEP、造舶Web:部品データ、航海データ:SSR)
4. 調査研究の成果
4.1 まとめ
本調査研究では船舶のライフサイクルサポート、FMS等、今後利用拡大が予想されるネットワークベースの各種システムを実装するためにそのインフラストラクチャーを如何に構築するかを目的に研究を進めた。また、ネットワーク環境としては現在、陸上で実現しているインターネットを基本に置き、船陸間通信など船上/海上の特殊性を考慮しながら船陸同じ環境で各種サービスが受けられることを目的とした。