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・昇温装置 型式 HOS-1503H

工力 15kW

交換熱量 129,000kcal

ポンプは、先に清水運転にてポンプ性能を把握し、高温高圧運転時のデータの基礎と応用できる様にした。又、性能を従来型のポンプと比較検証し、今回開発したポンプの性能が、同一であることを確認した(表・1)。

ポンプ軸受の摩耗量を計測し、予想耐久時間を想定、計算した。

ポンプ運転中の各部の温度を計測し、液温、モーター温度との関連を明確化した。

尚、高温高圧の連続運転を行なう為、図-3の運転装置を製作した。又、高温域を速やかに達成させる為に、昇温装置を設置、短時間で所定の温度に上昇できる様にした。

 

(2) 軸受の摩耗量の変化

試験前と各時間毎の計測にて評価した。

 

(3) 高温高圧条件下でのポンプ性能の確認

各圧力、温度計測及電流値により評価した。

 

3-3-2 実証試験

(1) 常温常圧下での性能及び軸受摩耗試験

先ず、従来型ポンプと性能の比較検証を行なう為、清水にて性能を確認。

吐出圧力、吸込み圧力、電圧、電流、電力及び回転数を確認。表-1

回転数は、回転体が外部より測定出来ない為、ポンプ吐出側の脈動を計測し、回転数に換算した。(インペラー羽根7枚の脈動を計測した。)

計測結果3420min-1と換算された。

軸受摩耗量は0.05mm、

振動計測記録は3μm以下、

騒音計測記録は60dBA、(暗騒音56dBA)と計測された。

(2) 高温高圧下での性能及軸受摩耗試験

圧力と液温の昇温装置使用時のグラフを添付する(表-2)。

モーターの温度は、自己潤滑ラインによる自己潤滑方式を採用している為、自己潤滑ラインより、熱が、外部放出され、液温よりも13℃低下しており、モーターの冷却効果をもたらすことが判明した。モーターの冷却を重要視する場合、この自己潤滑ライン長により、冷却効果を高めることが可能であると確認した。

 

 

 

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